3年7組旅人先生

6時間目の現代文の時間、先生が出張のため代わりにファンキーな英語の先生が来ました。
手にはプリント。きっと問題を解かせて、先生はそれを監視するのでしょう。
それで始業の挨拶のあと、先生の話がありました。

「えっとね、このクラスも久しぶりだからね、ちょっと話をしようか。」


〜中略〜


「だからね、向こう(アジア系の国々)へ旅行してみなさい。
そこ現地で一日1000円も使えば贅沢できるね。2000円使うならもっとゴージャス!!
5000円使おうものならもう困っちゃう。どうやって使い切ればいいんだ!ってね。」


〜中略〜


「…だから、アジアの国のどこでもいいから行ってくるといいね。
そこで味千ラーメンを食べてね、100円出すと、おつりが返ってくるね。
味千ラーメン一丁!』って言えば、どこの国の言葉だか知らないけど、
『ふぁじしぇんらーうぇんいっしょー!』とかおぼつかない様子で言ってくれるよ。
こう、ノリでね。」


〜中略〜


「もう最高だよ、向こう(アジア系の国々)は。物価が日本の10分の1だからね。
もうね、日本から逃げる準備とかしておいた方がいいね、本当に。脱国だよ。
日本が『危ないな』と思ったら真っ先に逃げるね、私は。『ドピューーン!』ってね。
だからキミたちも、来年は脱国だ!」


〜以下略〜


※注意:先生は最初、「留学について」を話されていました。


そして終業のベル。
そう。なんとあの先生、一時間ノンストップでフリースタイルをかましたのです。
な、なんて人なんだ…。思わず尊敬しちゃいますよ。
そして最後を締めた言葉は…


「あれ?プリント配るの忘れてたね。ふむ…配っといて。じゃ、また。」


先生は、終礼なしに颯爽と教室から出て行ったのでした。
その最後に配られたプリントは3枚あり、全てテスト範囲のようでした。