THREE TRIPS

Prologue.
シビアな現実を目にした後、甘い物を食べると吐き気がするんです。


Part1.
いつだって妄想は現実を包み隠し、中身と共に膨張しながら表面は薄くなる。
時が経つに連れ外皮は脆くなり、終にはぼろぼろと剥がれ始める。
それが成長による脱皮、大人になる過程だというのです。
知れば知るほど夢の無い話、現実をまっすぐに見つめることのできる人が羨ましい。


Part2.
妄想は妄想のままが一番良いのに、人の有り余った探究心はそれを許しません。
自分の勝手な解釈で埋め尽くしてる部分が多ければ多いほど、真実を求める。
本当はみんな、自分が求められる対象になりたいだけなのに。
無駄に骨を折っては可哀想な自分を慰めてる、そんな自己満足の繰り返し。
外を知らない「内側の世界の人間」はきっとそれでいいのでしょうね。
一度、外を知れば病み付きになるものです。「流行」という単語が辞書にある以上は。


Part3.
現実が想像以上に辛い事は知っているつもりでした。
しかし、実際は僕の「想像以上」を更に上回っていました。
自分の身なんてどうなってもいい、そうは思っていたけれど、
他人の身が侵されるのはもっと辛いことだと改めて実感しました。
予想外ではないけれど、想像以上の更に上。
僕の線引きってどうしてこんなに複雑なのだろう。


Epilogue.
洋菓子は苦手で食べれません。そんな僕はいつも和菓子にコーヒーです。


Encore.
そんなこんなで僕はイメージを売る職業・アイドルが大嫌いです。
グラビアアイドルなんかは、イメージを物にして売ってるので特に嫌いです。