「貴女への愛を、この400字詰めの原稿用紙に綴るとしよう。
それを実行するならどんな長編小説よりも多くの枚数を要するだろう、
或いは、たったの一行にも満たない10文字程度のものかもしれない。
答えはどっちだ。きっとこうだ、『愛を綴ること』自体が答えなんだ。
貴女の美しさを文字に起こすのなら、私の一生をかけても書き終える事はないが、
貴女が理解できる範囲の、私の貴女への想いはきっと、一言で伝わるだろう。
人には心があるからだ。全てを語らずとも、既に感知できている部分もある。
そして、無駄というものを本能ではなく倫理で避けることだって、
敢えて受け入れることだって出来る。さて、ここで何を無駄とするか。
このコーヒーにブラウンシュガーを入れるか角砂糖を入れるか悩むことか?
あの雲の形を何に例えよう、と考え込むことか?なに、可愛いものではないか。
そんな人間が愛おしいからこそ、貴女の美しさを謳う無駄だって既に無駄ではない。
しかしその時間を貴女と過ごすことに充てることができるのならば私は後者、
この想いを一言で済ませるとしよう。“貴女の為なら死んだって構わない”
ところで貴女は猿を…」


「いいから病院に行こう」


あなたの風邪はどこから?喉から?鼻から?僕は頭からみたいです。
体はちょっとだるいくらいだったのですが、熱が高く頭をやられていたようです。
周りから見て相当おかしかったらしく、バイトも強制早退させられてしまいました。
「ちょっと“いつもより”変だよ!」なんて言われたりして…、いつもより?
僕はもともと変ですよ、と言ってみたら「だからいつもよりも変なんだって!」
なんて言われたりして、まるで自分をフォローし切れませんでした。


何か発言するたびに「病院に行け」と言われるので行ってみたのですが、
結果、普通の風邪でした。インフルエンザではないとのこと。
情けないなあ、バイト早退までして病院行って、なんでもなかったって。