奥華子 LIVE@ぺいあのPlus

誰かのライブを観に行く前にはいつも、
面倒くさいなあ、別に行かなくても良いかなあ、
なんて思っちゃうろくでもない人間、DAM-Tです。


でも何だかんだで毎回足を運ぶわけで今回は、



JING、HACKと共に奥華子さんのライブに行ってきました。
会場は4階で、そこから整理番号順に並ばされた。僕は210番くらい?
そんな僕らは2階のツアーグッズの物販を越えた辺りで並んでいた。
丁度、僕らが並んでいる所には机が置いてあって、
じゃまだなあ、と思いつつも寄りかかって少し楽にしていた。
するとそこに1人の男の人が荷物を抱えてやってきた。
彼が荷物をおろし、1つのダンボール箱を開けるとそこには、
奥華子さんのCDが入っていました。ああ、こっちはCDの物販か。
会場限定販売CDがあるわけじゃないなら、別にここで買うことも
ないかな?なんて思っていながら物販の人と話していたら、
「ここで3rdアルバム『恋手紙』をご購入の方には、
 先着10名様に直筆サイン入りポスターをプレゼントするんですよ」
なんて言い出すもんから、
商品を並べ終わらない内に僕はそのCDを手にしお金を出していた。
購入一番乗り。僕とJINGとHackで3枚を確保。
これは整理番号200番台が幸いした。恐らく前半の人たちは、
ここでCDの物販をしていることはおろか、
直筆サイン入りポスタープレゼントなんて知る由も無い。


会場に入ると、ずらりと並んだ椅子。スタンドではないみたい。
そりゃそうか、奥華子さんの曲でプチョヘンザやヘッドバングは、
たとえ出来たとしてもそのお客さんには自粛願いたいところ。


席は入り口そば、丁度真ん中くらいで場所は悪くは無い、良い方かも。


奥華子さん、入場。なんと待合室(?)からの登場ではなく、
普通に会場の入り口から入ってきた。僕らの真後ろを通り、
僕の真横を通ってステージへ、In Da House。
グランドピアノの前に座り、最初に弾き始めたのは「変わらないもの」。
奥華子さんが歌い始めると、僕の所有している感情の半分が全身を駆け巡った。
震えが止まらない。
“10万人が足を止めた魔法の声”という大げさなキャッチフレーズも今なら、
あながち嘘でもないと思えるし、もし僕が彼女の前を5万往復したのなら、
おそらく10万回くらいは彼女の歌う前で足を止めているだろう。
彼女の紡ぎだす世界に見事に引き込まれてしまった僕は、
自分でも気付かないうちに顔を俯け、全神経を鼓膜の振動に集中させて、
彼女の奏でるピアノの旋律と、歌声と、言葉に耳を傾けた。
セットリストを把握する余裕なんて持ち合わせちゃいないんだ。
2曲を歌い終わると、次はスタンドプレイ、キーボードでの弾き語り。
グランドピアノの穏やかな音とは少し違った明るめの音色になり、
ああ、あのRoland製のシンセサイザー欲しいなあ、なんて思ったりして。
そのあと曲に合わせてシンセの音色を変えたり、グランドピアノを使ったり、
最初はピアノの弾き語りなんて飽きちゃって途中で寝ちゃうかもなあ、
なんて思っていたけれど、そういうこともあり飽きることはなかった。


このツアーでは、その地に所縁のある曲をカバーして歌っているとのことで、
ここ熊本ではプリンセス・プリンセスの「M」を披露。
とはいえ世代ではない僕ら、プリンセス・プリンセスについては、
1、奥居香さんが所属していたクルー。
2、僕らが生まれる前に結成、80年代、90年代に活躍。
3、ブックオフならアルバムは250円、若しくは特設コーナーで105円。
ということくらいしか知らない。


ちなみに新潟では米米クラブの「君がいるだけで」、
岡山では森山直太朗の「さくら」をカバーしたそう。
そっちの方が聴きたかった。特に前者のピアノ弾き語りが魅力的過ぎる。


アンコール除くラストチューンは3日前に出来た曲だそう。
すごいなあ、ツアー中も曲を作ってるのかあ。
僕はパソコンと自分のHDDが無いと旅先で曲なんて作れません。
逆にノートパソコンと小型の外付けHDDさえあれば何処でも、
曲が作れるのかと思うとちょっと欲しくなったり。
でもツアーなんてしないからそんな機会があまりないことを考えると、
やっぱりいらないかなあ。万が一、僕が全国ツアーするような、
ビッグなMCになったのなら、それ専用のPCを購入を検討しても良いかな。


総演奏時間、トーク含め2時間30分。密度の高い時間だった。
歌った曲は最新のアルバム「恋手紙」のほぼ全曲(若しくは全曲)と、
キラーチューンの数々(「ガーネット」「変わらないもの」など)。
満足、行ってよかった。


ライブ終了後はお客さん1人1人と握手。間近で見ても可愛い人だなあ。
ライブの直前、熊本のフレッシュネスバーガーにて、レジの前に立っていたら、
服装がそこの制服に似ているせいか、店員と間違われたというエピーソードも、
ああ、可愛い人だなあ。しかし奥さんを店員と間違えたお客さんも凄いなあ。


会場を後にした僕らは、お腹も空いたということで辛島公園へ向かった。
辛島公園ではMCやビートボクサーが円陣を組み、
所謂サイファーを構成していた。JINGと一緒にちょっとだけ参加。
なにせ奥華子さんのライブで得た興奮が収まらずに溢れ出てるんだ、
ここで少し吐き出しておかないと頭がおかしくなりそう。
Hackも何かやろうとしていたみたいだけど、その前に無理矢理連れ帰った。


ああ、その後にDAM-Tの「迷走区域/hollow」のHack Remixを、
聴かせてもらったんだ。まあ初心者の作る音だから、と思いながら、
舐めてかかったら痛い目にあった。
今ではそう思ってしまった自分が許せないくらい。
MP3でくれ、ってお願いしたんだけどもまだもらえません。
いやー、仲間にトラックメイカーが増えると嬉しいねぇ。