若きモルボルの悩み(with 1 mp3)

「結婚するならお金持ちが良い。貧乏は嫌だ」
「人の幸せってのはね、お金じゃないんだよ」
「でもお金がないと何も出来ないんですよ?」
「そりゃそうだ」
「でしょ?」
「人を好きになったことはあるかい?」
「バカにしないで下さい!私だってそのくらい…」
「じゃあ訊くよ?その人とずっと一緒にいることができるのなら、
 結婚できるのなら、貧乏でも構わないと思ったことはないかい?」
「あ……………………あります」
「ね、そういうことなんだよ。幸せって」


彼女は納得の沈黙と共に首をゆっくりと縦に振った。
納得されたらされたで困るんだけどねえ。
なんといってもこれは、若さゆえに思うことなのかもしれない。
若いときの勢いって歯止めが無いから凄いスピードで駆けてくんだ。
そして年を取るとその突っ切っちゃった結果に、納得できなかったり。
速い、速いねぇ!世界の回るスピードは!最高にくだらなくて愉快だ!
もう少ししたら僕を取り巻く世界だってがらりを色を替えるんだ。
吉と出るか凶と出るか、否、それを吉と解釈するか凶と解釈するかの2択。
最悪と嘆いてるうちはそりゃあ最悪なんだろうな。だって最悪なんだろう?
時よ止まるな!貴様は流れてこそ価値を見出されるもの。
全部要らないけど全然足りない、変な葛藤が僕の足を止める。


と、高屋奈月フルーツバスケット」を読みテンションが上がったDAM-Tでした。
ちなみにここ「DAM-T's DIARY〜今を生きる〜」は、
DAM-Tが実際に聞いたり見たりした事をベースに書いています。
脚色はごくたまにしますが、事実が好きなので基本的にはしません。


おまけ:2人のその後の会話
「だから僕と付き合ってよ」
「理由になってませんよ。嫌です」