ライフ・ライフ・ライフ

みんなメイクマニー(make maney)に必死だ。
僕の母さんも、母さんの会社で働いている社員も、
僕のバイト先のスタッフも、買い物に来てる客も、
ほぼエブリデイ・エブリタイム・メイクマニーだ。


食ってく為さ。メイクマニーと生きるということは切れない関係。
でも僕は、自分の生死にさして興味を持っていないから、
メイクマニーする気も起きない。だから、自身の生死に興味がないなら、
他に自分の興味のあることで、その為にメイクマニーしなきゃならない。


誰かが一生懸命に頑張って、あの手この手を尽くして、
やっとの思いで付けた弱弱しくも、熱く揺れる灯火、
その灯火がまたひとつ、目の前で消えようとしている。
もともと息をふぅーっと、吹きかけるだけで消えてしまう。
大事にしてやれなかったのか大事にしなかったのか、
前者なら僕は無知・無力・無能で、後者なら僕は愚者だ。


僕の口から出る言葉は、たぶん、僕が生きてるうちには尽きない。
きっと死ぬまで言葉をつむいでは、誰かに伝え続けるんだろう。
でもここに、たった一息で消えてしまうものがある。たくさんある。
だから僕はこの口から出てくる言葉でどうにか繋ぎとめられないか、
そう考えるのだけどもそれがどれだけ自分勝手で傲慢な考えか、と、
一昨年の秋に出会った女の子にしかられたので、僕は黙って頷き、
思い切りごくりと飲み込むと、その言葉を胃袋まで押し戻した。
でもきっと、この先もずっと、胃袋はこの言葉を消化してくれない。
この胃もたれが僕の犯した罪の咎というなら、甘んじて付き合おう。


最近、慢性的な腰痛で、いつでも、どんな態勢でも、何をするにしても、
腰が痛い。大学で講義を受けていても、尻の位置が定まらずもぞもぞ。
「お盛んですね」「ええ、久々だったので張り切っちゃって」なんて、
くだらないジョークを交わしながらもどうして腰が痛いのか考える。
そういえば腹が出てきたような…ん?ああ、腹筋ばかりしていたからか。
腹筋と背筋はバランスよく鍛えないと、筋肉の収縮の関係で腰を痛める。
ついこの間、痩せるために腹筋ばかりしていて腰痛を起こした女の子に、
このことを指摘したばかりなのに…、人の振り見てわが身も直さないと。
とういうのも僕の場合、背筋を鍛えようとしてうつぶせに寝そべると、
そのままうとうとしちゃうから、背筋はサボりがちになるのが僕の悪い癖。
このままでは将来の夜伽に影響してしまう、止むを得ない、背筋を鍛えよう。


ま、堕落した人間ほど汚い物は無いと思うよ。自分を見てつくづく思う。