本当に燃えつきた恋

ようやく、この時間になって、
音楽をいじれるようにまでなった。


ウイルスチェックやスパイウェアチェックしてる間に、
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ。
後味悪いなあ…これ。
で、この作品の中にひとつ、クイズが出てきたんだ。


「ある男が死んだ。男には妻子がいた。
 葬式には男の同僚が参列していて、
 妻と同僚は惹かれあい、いい雰囲気になった
 その夜、男の忘れ形見である息子が殺された。
 犯人はなんと妻だった。自分の子供を突然殺した。
 さて、なぜでしょう。」


“これは答えがわかってはいけないクイズらしい。
この問いは一説によると、異常犯罪者の青少年の精神鑑定に
使われる質問で、普通の青少年には99.99%答えられない”


という風に紹介されてたんだけど、
俺、普通に答えがわかっちゃったよ。
といってもこの精神鑑定の話も胡散臭いし、
何より過去に類似した話があるからそれを知っていれば、
簡単に答えられる質問でもあるんだ。
ちなみに答えは、「また同僚に逢いたかったから」
また息子の葬式になればあの人が来てくれる、っていう。


つまりあれだ、八百屋於七の話。
於七は、家が火事に巻き込まれ避難した先の寺百姓と恋に落ちた。
家が再建した後、今度は於七自身が自宅に火をつけ火事を起こした。
なぜかというと、火事が起こればまた寺百姓に会えると思ったから。


なんとも浅はかというか、情熱的というか…、
無邪気で無謀な純粋さというものは怖すぎる。
気持ちはわかるが手段は選べ!
ちなみに於七のいた当時(1600年くらい?)は、
放火は死罪であったため、於七は15歳でその命を絶たれた。
(お役所の配慮により処罰を逃れることも可能であったが、
  於七はそれを頑なに拒否し受け入れず、火焙りにされた)


この異常ともいえる行動、
みなぎ得一著「足洗邸の住人たち。」では、
主人公が於七のことを“バカ女”というと、
登場人物・お仙が「女心がわかってないね」
と返してたけど、これ、女心云々の問題か…?