SEEDAがベスト盤「1999/2009」をリリースしたようだ。
殆どのアルバムを持ってるから僕は買わないだろうけど、
めでたい!これでSEEDAファンが増えるといいね。


今回特殊だったのが、それこそ300枚限定だが、
MircoSD版でもリリースされたことだ。
Michael Jacksonの「This is it」もmicroSDで出てたけど、
国内でちゃんと採用するのは初めてなんじゃないかな?


iTunes等のダウンロード販売が台頭しているデータ社会において、
質量の割に収録できるデータ量の少ないCDというメディアは、
メリットがなくなってきていると言うのは紛れもない事実だ。


そんな中でこの新しい試みは挑戦的で興味深い。
このSEEDAのベスト盤はCD/DVDの2枚組みになっているということで、
CDアルバムの内容は勿論、DVDの動画も収録されているのだ。


しかし収録内容のスペックを見て愕然とした。

動画.3gp 3GPP (MPEG4, 104kbps, 320×240, 15fps;AAC)
音楽.m4a ACC (MPEG2/4 Audio, 48000Hz, 16bit) -softbank, DoCoMo
音楽.3gp HE-ACC (96kbps) -au


このmicroSDによる音楽アルバム販売は、
音楽のダウンロード販売への対抗手段ないし、
次のステップとして用意されたものだと勘違いしていた。


音楽のスペックはまあ置いといて、動画の形式が3gp?
104kbpsでサイズは320×240とエロ動画の無料サンプル並み。
(近年ではエロ動画のサンプルの方が質は上かもしれない)


このmircoSDによるCD/DVD作品の販売はPCユーザー向けではなく、
あくまで携帯電話用ダウンロードコンテンツの延長でしかなかった。
こういうものが出回るようになったということは、
“音楽を携帯にダウンロードして聴く”という文化が
すっかり定着してしまっているということだ。


リスナーの音楽を再生する主体が携帯へ流れている今、
CDコンポ等の再生機器はオーディオマニアだけのものになるのか。
音楽を聴くに当たってCDプレイヤーは必要最低限のものだったが、
今やその最低限の携帯電話と


そして、散々携帯コンテンツ云々とケチをつけてきたけど、
スペックの後の注意書きが酷いすぎてさらに愕然とした。

すべての機種に対応していません。
正、どんな形であろうと聴けない事の無いように、
同じ内容のサイン入りCDRとDVDRを付属として
つけさせて頂きますのでご了承下さい。


それただのプレミアムアイテムじゃん!!
これじゃあmicroSDの存在価値が全くない。
こうなったらもう何も文句は言わないよ・・・。
SEEDAファンはファングッズの延長としてこれを買えばいい。
というかぶっちゃけ僕もサイン入りCD-R、DVD-Rが欲しかった。


こういうことを書くと、僕も俗だなあ、と思う。
ライブとか見に行くと大体CDジャケットにサイン貰いに行く。
C.L Smoothのサイン入り「Mecca and the Soul Brother」と、
Rhymesterメンバー全員分のサイン入り「リスペクト」は宝物。


とりあえず今日はこの辺で。
あんまり具体的に突っ込んで書くと、
話の脱線が多くなってたぶんまとめられなくなる。
iTunesで音楽を買い思ったこと、CDが売れない時代のことetc。


アーティスト側にもリスナー側にも便利な時代だよ。
ネットを通しデータをダウンロード販売することによって、
アーティストとしては在庫というリスク無しに曲をリリースできるし、
リスナーは時間を選ばず、店に足を運ぶ手間をかけず音楽を買える。
これが両者のニーズの妥協点を突き詰め辿り着いた結果なんだと思う。


でもさ、やっぱりお店に足を運んでCDを買って欲しいよね。
というか僕がそうし続けたい。iTunes限定で楽曲がリリースされると、
逆に「CDでリリースされないのかよ・・・」と悪態をついてしまう。
アナログレコード世代にしてみればCDも鼻で笑っちゃうんだろうけど、
そういう気持ちはわかって貰えると思う。
ダウンロード販売なんてさ、味気がなさ過ぎる。


で、味気があるからなんなの?
ってリスナーがそっちにいっちゃうんだろうなあ。
それもそうだ。ただ音楽聴く分にはそれで十分だから。
僕はもっと音楽を愛したい愛してるからこれからもCD、
レコードを買い続ける。以上、自己満足!