水前寺成趣園

今日は水前寺成趣園へ行ってきた。


http://www.suizenji.or.jp/


ほうら、HPの写真で見るととても美しいだろう?
しかし今は冬、しかも天気は曇りで雪までふってら。
おかげでこんなに青々しい風景を見ることは出来ず、
ガタガタ震え鼻水たらしながら散歩していた。


それでも冬の趣といふものはそこに確かにありまして、
寂しさを醸し出す枯れた木々の落ち着いた色合いもまた一興、
人が少ないのも相俟って押し寄せる哀愁とはとても美しい。





水鳥に餌を与えるのがこんなに楽しいものだとは。


そしてその餌をこやつも狙いおる。



この目つき、只者ではない。
人間社会という荒波の隙間を縫い生き抜いてきたもののふの目。
ばら撒いた餌ではなく反対の手に持っている餌袋を狙うほどハングリー。
ハングリーなのは結構だが、その欲に目が眩んで大切な物を失わぬよう。




餌を持っていなくてもこちらへと近寄ってくる水鳥たち。
人馴れした動物というのは愛らしいが、こうも極端になると
なんとも風情のないことか。仕方のない、皆生きるのに必死だ。
生きるためには金が、食べ物が必要だ。奇麗事では腹は膨らまぬ。
プライドの在り処なんて最初から求めてはいけない。
本能の向くまま、のらりくらりと歩くが良し。