アクセル・ワールド評

やっとこさアクセルワールド見終わった。
はるゆき君と黒雪姫先輩が気持ち悪くて5話くらいで切ってたけど、
全話録画したのが残ってたので消す前に見ることにした。



まずは僕がアクセルワールドを毛嫌いしていた理由を幾つか述べよう。



まず、主人公のはるゆき君がキモい。
黒雪姫先輩がネガティブな可能性を語ると即座に
「僕は絶対に先輩を裏切りません!!!」だとか返しちゃうあたり。
少し考えるなり、またはもっとマシな返しもあるだろうに、
一瞬の迷いもなくそう切り出されると逆に薄っぺらさを感じてしまう。
そういうわけではるゆき君はキモイ。



つづいて、ヒロインの黒雪姫先輩がキモい。
はるゆき君にベタ惚れなのは結構、それは気にならない。
ただ、はるゆき君にベタ惚れしているその気持ちを素面で、
真顔で、キチンと言葉にしてさらっと本人を前にして言うあたり。
「絶対に君を離さない」「君は私のもの、他の誰にも渡さない」
といった内容を、さらりとね。
そういうわけで黒雪姫先輩はキモイ。



何が一番キモイかって、
それだけのやり取りをしてるのにお互い付き合ったり、
突き合ったりしてないことが何よりの問題だ。
これがお互い口に出さず思考として存在していたのなら、
このもどかしい感じをそわそわしながら見守ることもできたろうに、
こいつら口に出しちゃってるからな。お前が好きだー!!!って。
もうお前らセックスしろよ、付き合っちゃえよと言いたくもなる。



前置きはさておき。キャラが気持ち悪いことを除き、
設定自体は中二病疾患をくすぶる要素が満載で、
「思考を数千倍に加速させた仮想世界」「七人の王」
「主人公のみが保有する飛行アビリティ」などなど。



突然ではあるけども、他の王が顔を出したあたりから一気に面白くなる。
無限中立フィールドでの戦闘、バーストリンカーたちの抱える葛藤。
それぞれの思いや過去の出来事がデュエルアバターに影響を与えていて、
それが徐々に明らかになっていくのも上手い。



ただ登場人物がキモい。改めて気付いたのが拓武の手のひらの返しよう。
アレだけ歪んでたくせに、はるゆき君との戦闘、説得であっさりと改心。
たかがあれだけの出来事であそこまで矯正され、服従するものか。
黒雪姫先輩を「マスター」と呼ぶ様は、謙虚を通り越して卑屈にも見える。
頭脳明晰でもバッドに入る時はキチンと呑まれるような、
なよっとしたキャラのくせに赤の王のモノマネは一流というキャラの読めなさ。
この観察眼、もしやロリコンか?ランドセルか?



・・・えっとキャラについてはさておき。
2クール目にはブレインバーストを悪用するド外道が登場。
バーストリンカーを現実世界で落としいれ脅しポイントを貢がせ、
そのポイントをガンガン消費し実生活を充実させるというワックMCだ。
何が一番酷いかって、そこまでの悪事に至るバックグランドが薄いの酷い。
ここまで性格が捻じ曲がってしまったのにはきっと何かしら理由があるのだろう、
そう思っていたのに、ふたを開けてみればただの、どこにでも在るような恨み話。
うんざりだよそういうの!もっと凄惨な過去がないと彼に同情できないよ!



そして何よりもキャラがキモい。
チユちゃんだけがこのアニメの良心だと思ってたのに、こいつもビッチだった。
「私を信じてよ」とはるゆき君の前で服をはだけるチユちゃん。


この話をする前に僕はひとつ、認めなければならないことがある。
それははるゆき君がモテモテであること、そこに嫉妬しているということを。
新たな女性キャラが登場すればすぐにその女の子とキャッキャウフフだ。
「ケーブルが短いのしかないから仕方がない」「狭いから仕方がない」
いやいやもっと回避方法があるだろ!お前らそれわかっててやってるだろ!
あーちくしょう女の子とキャッキャウフフしたい。それは認めよう。


そしてチユちゃんがはるゆき君に惚れてるのもわかる。
でもな、脱ぐタイミングそこじゃないから!




チユちゃんが"あのド外道野郎に自分の意思で従っている"と告白したとき、
その話の流れでどうしてブラウスをはだけたのかが全く理解できない。
私の意志だよ、触れる距離にいるんだよ、みたいなことを言ってた気がするけど、
普通は脱がないというか、下手な萌えアニメでもそのタイミングじゃ脱がない。
チユちゃんの谷間が拝めたのはいいけども、おかげでストーリーが追えなくなった。




というわけでアクセル・ワールド面白かったです。
チユちゃんの願いを反映した能力だとか、
ラストの黒雪姫先輩の活躍とか、百合とかそこは素敵でした。
まだ登場してない王もいるし、伏線張りっぱなしで投げ出したとこもあるし、
原作は順調に連載されてるみたいだし、早く2期が見たいですね。



さあ皆も一緒に、バーストリンク!!



アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]

アクセル・ワールド 1(初回限定版) [Blu-ray]