狂れ心-涼風キミックス-

僕の、本来のあるべき姿って何なんだろう。
全身をメッキで覆い、皮膚呼吸ができなくなって息苦しくなるのは嫌。
力量以上の夢を見ようとしない僕は僕であるはずなんだけど、
不意に自分の手を見たとき「これは誰の手?」なんて思うこともある。
「僕の手じゃない、僕がこんなことをするはずがない」
…認めたくない事が多すぎて、自分さえも信用できなくなってきてる。
いや、元々自分の事が一番信用できなかったのかもしれない。
まだまだ僕は勉強不足だ。本当の自分を探さないと。
今の自分がありのままの自分である事を認めたくないから、
それが怖いから、こんな事を言っているだけかもしれない。
そういった「可能性」がある、けれどもそうでない「可能性」もある。


精神状態が不安定で、思わず涙が溢れ出すことがある。
そんな時、頭の中では命令に近い肯定と強い自己否定の葛藤が生じている。
それを言葉にするのは簡単だけど、解決の言葉は何処にも無い。
誰も答えを教えてくれないし、僕にだって出す事が出来ない。
悪夢の蓄積、そこで僕が望んでいるのは他人による煩悩の誅戮。
決して正しくは無い。けれど、今のところはこれしか思いつかないんだ。