涼宮ハルヒの憂鬱」のコミックス、
あまり評判がよろしくないようですね。特に絵。
「のいぢ先生にはまだまだ遠い」
「似てないので評価は1」
ハルヒファンとして絵は不愉快」


ふむふむ、では逆に言わせて貰いましょう。
ツガノガク先生のファンからしてみると、
これらの発言は不愉快です。


・「のいぢ先生にはまだまだ遠い」
人のバロメーターと目標を勝手に固定しないで下さい。
のいぢ先生は確かに素晴らしいけど、それとこれとは畑違い。
「漫画家」と「イラストレーター」は全くとは言わないけど別物。
イラストレーターは一枚にあらゆる意図を組み込んで、
そのたったの一枚により、感動を作り出す人たち。
漫画家は数コマに渡って動きと思考を表現する、
つまり流れで感動をつむぎだすのを仕事とする人なのです。
完全な住み分けはないけど、「遠い」などとおかしなことを言う。


・「似てないので」
論外。姿形格好までは似せる必要がありますが、
そこから先、絵の本質に関わる部分では似せる必要はありません。
例えば、荒木比呂彦先生が、イージス5のコミックスを描いて、
似てないからダメなんて言えますか?彼は彼でしかないのです。
そんな同人作家にもなり得ない模写アーティストをお望みであれば、
最初から漫画家など起用しないのでは。


なんて、言う人も少数派みたいなので、僕はもう黙ります。
レビューを見て腹が立つなら見なければ言いだけの話なのさ。
実際、一方通行でしか物事を見ない人も多いみたいです。
こちらから見るとこうだが、あっちから見るとどうだろう?
なんて視点を変えて物事を見れる人もいなくなってきてるのかなあ。
中間とか共存とか混在なんて単語も知らないんだろうなあ。