1/8,000,000 / 小林大吾

オフィシャルサイト曰く、奇天烈なCDだそうです。
なるほど、インストの充実したポエトリーリーディングなんて初めてだ。
1曲目はタカツキウッドベースを鳴らしています。あとは全て本人作。
ポエットの人を引き込む力が凄すぎる。
普段僕は音楽を聴きながらこの日記を書いているのですが、
小林大吾、彼の口から語りだされる言葉は僕が文を綴ることを許さない。
語りを聴くのって疲れそうだな、なんて思いつつ聴き始めたアルバムですが、
ヘッドフォンに耳を監禁されあっという間に32分32秒が過ぎてしまいました。
このアルバムが30分とちょっとしかなかったからよかったものの、
もし、1時間収録されていたとしても同じ感想しか言わないけれど、
これがもし2枚組み2時間強のアルバムだったら、世界は少し変わる。
曲単位で一言。「鉄工所の夜」は欠点のくだりも素晴らしかったけど、
最後の「交換することの出来ない永遠の部品だ」という締めが上手すぎる。
一番好きな曲は「棘」。全編パンチラインで更にインストも良いから困る。
営団地下鉄江戸川橋駅A1出口で見かけた生まれつき後ろ足の片方が無い猫は
すれ違う4本足を多すぎやしないかと不思議そうに眺める

あえて取り上げるならこのフレーズかな。2回繰り返してましたし。
この「棘」の音について、もしやRADIO ACTIVITY名義の番犬氏のソロ曲、
「マイレボリューション」と同じネタでは?刻み方は違えど、似てる…。


ここまで書いてふと思った。此れは本当にポエトリー・リーディングなのか。
少し調べてみると「スポークン・ワーズ」という言葉にぶつかった。
…よくわかんないや。


そんな彼の2ndアルバムがが完成した模様です。
タカツキ曰く「これは凄いです。異常発達です。ガラパゴスです。」
だそう。そうか、ガラパゴス…?でっかいってことかなあ。
10月リリースだそうです。楽しみだなあ。