あとがき

なんといいますか。
GAKU-MCのような誰かを救えるような、
そんな音楽がしたいと言いつつここまでやってきましたが、
僕が、本当は、どんなことを思って曲を書いていたのか、
誰にも分からないようにしてたから分かっていた人は、
きっといないだろうけど、
僕が曲をいろいろ書いていて、その根底にあった、
ずっと言えなかったメッセージを、書いておきます。




助けて




結局、自分が助かりたいだけだった、
自分を救って欲しいだけだった。
この言葉が誰にも言えなくて、思い悩んで、
最後にはとうとう、旅に出てそこでのたれ死のうと、
部屋の荷物を処分して、夏が終わると同時に、
もういなくなるつもりでした。
生きたくない。生きていたくない。こんな人生要らない。


でも、そんな僕を見ていて、
そんな僕の為に泣いてくれる娘がいたんです。
「行かないで」って。


yackに話したら「なつのさがしものが、みつかったね」だと。
確かにそうかも、って思ったり。見つかったのかなあ、やっと。
ずーっと、ずーっと探してたものは、こんな近くにあったみたい。



いきなりですけど、ライブ音源をのせます。
録音専用のレコーダーではなくビデオカメラで撮ったものなので、
音はあんまり綺麗にとれていませんが…、バイブスだけでも感じて、
こんなライブしてるんだ、とか雰囲気だけ分かってもらえればなあ、
と思ってます。Thanks, Distee & Hack!!


イケナイコトカイ Remix (Live ver.)/DAM-T
2008.08.29 Network Performance Vol.1 @熊本 Club Air

Download: http://www1.axfc.net/uploader/H/so/56338&key=dam

イケナイコトカイ Remix (8/29 Live ver.)


僕の持ってるキーじゃ開かないのさ 彼女の住んでるマンションのドア
会えないことに慣れることが怖くて 1人で飲み干したバーボンソーダ
いつだってそうさ しり込みしたノックは 彼女の耳には届かず僕は
この声の行き先さえも きっとそうなんだろうなって今更になって
僕は普通の人間さ ドラマみたいな気の利いた言葉は知らない
バカみたいに、バカになって愛してるをただ繰り返すだけ


寝れない夜もあるさ そんな日は後悔をしないよう いつも同じ場所で
彼女のLove, Sex, Kiss, 朝からずっと待っている



イケナイコトカイ? いまでも貴女を愛してるのさ
イケナイコトカイ? 彼女の影に抱かれ甘える僕がいるのさ
イケナイコトカイ? 貴女を愛した記憶をまだ抱きしめるのさ
イケナイコトカイ? 貴女を愛してしまったことは



真夏の雨 降るのは誰の為 話す間もないなら出てこないで
意味ありげな表情だけちらっと見せ すぐ消えて、黙ってないで答えて
泣きそうになることがあっても必死に耐えて
そのうち知らない景色に耐えかねて
二十歳の冬には蒸発出来なかった8月の雨が凍りっぱなし
雨上がりの午後 枯れっぱなしの喉 また開けるボトル 窓開けると外
曖昧な色をした物足りなさと相容れぬ表情をした僕の顔


切ない夜はそう風にたずねるんだ ねぇ、虚しいことなのかい?
彼女のLove, Sex, Kiss, 朝までずっと待っている



イケナイコトカイ? いまでも彼女を愛してるのさ
イケナイコトカイ? 彼女の影に抱かれ甘える僕がいるのさ
イケナイコトカイ? 彼女を愛した記憶をまだ抱きしめるのさ
イケナイコトカイ? 貴女を愛してしまったことは



真夏の雨 降るのは誰の為


真冬の風 吹くなら何故...


どうしてこんな場所に立ってるのかな 僕を慰める夜中
ベッドに潜って寝ると朝になっちゃうから起きてるよ、まだ
彼女は何をしてるのかな 誰かと歩く夢の中かな?
なんて笑った記憶もまだ思い出にできないから だから



イケナイコトカイ? いまでも彼女を愛してるのさ
イケナイコトカイ? (不明、歌詞飛び)
イケナイコトカイ? 彼女を愛した記憶をまだ抱きしめるのさ
イケナイコトカイ? 貴女を愛してしまったことは



貴女を愛してる まだ愛してる


朝からずっと待っている


次の日の朝になってもまだ待ってる


彼女をずっと待ってる


声量無いなー肺活量無いなー。その上声が音に埋もれてるのは、
PA兼ライブDJであるはずの僕がフロアに下りて歌っていたため。
おかげでなんの調整も出来なかった。ブースで歌えばよかったかな…?
verse2の「彼女のLove,sex,kiss, 朝までずっと待っている」の部分では、
90年代・岡村靖幸の“シャウト→ファルセット”を表現したかったのですが、
見事に失敗しました。心なしか笑い声まで聞こえてきたような…ハズカシイ。


このライブで、ふと思ったのが、
“なんで思い出し泣きまでして、好きな人のことを歌ってるんだろう”
それからというものもう堕ちる一方。


ぼくがぼくであるうちはぼくであるように、
彼女が彼女であるうちは彼女のままであるように、
もうだめなものはだめなのにね。
だめならまた来世、なんて考えちゃう自分が怖い。


でも、もう大丈夫。大事なものが見つかった。
今度は大切な人のために、歌を歌いたい。


それじゃ、また。