プレゼントを拵えても、大好きなあの娘に会えなかったんだ。
会いたい夜に会えないよ、なんて無粋な手紙を押しつけて。


ワンドラフトが嫌いです。でも、つい口ずさんでしまう、
「何もいらないから、愛をください」のフレーズ。
最初は、何もいらないって言ってるくせに愛は要るのかよ、
って思ってたけど、そんな不器用なところが嫌いじゃないんだぜ。
僕だってそうさ。何もいらない、貴女の笑顔以外は。


話は戻って。
お酒は飲まないって決めたから逃げられない夜なんだ。
だからその気持ちをバネに大きな逃げ道を作ってんだ。
行き先はオーストラリアか?まあ、ここ熊本じゃないだろうね、
少なくとも貴女の影が見えなくなるほど遠いところさ。
そしたら今度はそこで、僕は自由に生きるんだ。


自由なんか望んじゃいないのにね。