久々に中学のころの同級生に会ったんだ。
久々といっても中学卒業依頼会ってないとかじゃなくて、
高校時代では同じクルーに在籍してて曲も作ってたんだけど、
メンバー間の仲違いってやつでね、抜けちゃったのさ。
超イカス紅一点フィメールラッパーだったのにね、勿体無い。


んでまあ、彼女は結構中学時代の同級生たちと会ってて、
話をしたりしてるみたいでね、いろいろ情報を得たんだ。


うちはねぇ、2pacも呆れるくらいのサグ校だったんだよ。
盗んだバイクで職員室に乗り込む輩なんて珍しくないんだ。
校舎の窓ガラスを割っても驚きはしなかったね。
ナチュラルハイを知らない子供たちもたくさんいたんだよ。


そんな学校から巣立った小鳥たちさ、
僕はそこそこの高校に進学したし、
うん、僕に限らず殆どが高校に進んだよ。
そのあとの消息は、知らないけど、どうかね、
ちゃんと飛び立つことはできたんかね。


そういえばこんなエピソードがあるんだ。
真夜中の話、僕が仔猫ちゃんを連れて歩いていると、
ゾッキーなお兄さんたちに囲まれたんだよ。
お馬さんがたくさん詰まったエンジンをブリンブリン、
鳴らしてさ。その状況に連れの仔猫ちゃんは震えてたよ。
でさ、そのゾッキーなお兄さんの一人がこういうんだ。


「よぉ、てっちゃん。久しぶり!」


まあ、そんなこんなで知り合いにろくなやつはいないよね。


学校辞めるなんて当たり前、以下自主規制。
小・中学と仲良くしてきた友人たちが、
こう、ストリートでハスリングしている話を聞くと、
ああ、世の中ってろくでもねぇな、って思っちゃうんだ。


まともじゃないけどこれが僕らのまともってやつでね。
ああ、週末真夜中に煙たいクラブでラップしてるやつも、
大差ないってかい?そういう僕もどうなんだろうね。


ろくなもんじゃあ、ないね。