サイレント・コール

TSUYATAでCDを物色しているときに、
後ろを通りかかったお姉さん2人の会話が聞こえたんだ。
またカミジカッコイイ!とか暗号染みた会話なんだろ、
あー、聞きたくもねぇのに聞こえてくるよ…、ハァ。



「で、アメリカの医療制度が悪いからその子は助からなかったんだ…」
「へぇ…、そういう子がいなくなるように(以下、聞き取れず)」




僕はそこから先は聴かない振りをした。
その話の続きよりもその結論に至った内容が気になったけれど、
声のトーンからして明るい話ではないことは確かだし、
何よりバカ話だと思ってたら意外と重い内容の話で、
…申し訳ない気持ちになった。そして今日も僕はCDを漁り続ける。


知らない振りは正しいことかね?
知らないほうが幸せなことは多いんだけど、
知っておいた方が良いことも多いんだよね。
その線引きをできるのはあなたの器量だけさ。