読んでない漫画を読んでいこー。
というわけで、今回は犬威赤彦氏のMURDER PRINCESS全2巻。
犬威赤彦氏は「こみっくパーティー」で魅せたコミカルな部分が
大好きで(『創作』についての言及も忘れちゃいけない要素だけど、
これは原作に準している物であり犬威氏自身の考えではないので割愛)
あのシャープで線の細い淡白な絵も気に入り無条件買いしているのですが、
今回はコメディ要素一切無し。映画・転校生に倣い賞金稼ぎ⇔お姫様、
そうして誕生した残虐姫(マーダー・プリンセス)のお話。
1.国を守る、2.魂を元に戻す方法を探す、という2つのベクトルで
物語が進むんだけど、結局2の方は途中でほっぽり出された感じ。
でももっと酷いのは、黒幕がいる、みたいな展開になってるんだけど、
話がそこまで進まないこと。黒幕に操られてる兄さんを倒して終わり。
黒幕に最も忠実な手下(登場敵の中で一番強い)との戦闘もあるけど、
戦闘開始シーンは描かれるものの、その後は描かれておらず、
その敵と対峙したキャラは普通にエピローグに出てくるわで…、
決着がどう付いたのかどうかわからない。さらにファリスの過去が語られ、
ファリスの目的が判明するんだけど…そっちも未解決のまま。
そりゃ、この設定を消化するのに2巻じゃたりるわけもないよなあ。
せめて単行本5巻分くらいしっかり描いて、物語を纏めて欲しかった。
あれもこれも投げっぱなしで、どうも二度、読む気が起きない。
面白いメッセージ、ワンシーンはあるんだけどなあ、惜しい。


Murder princess 1 (電撃コミックス)

Murder princess 1 (電撃コミックス)


…ん?1巻が2005年発売で2巻が2007年発売?
単行本化のスパンが長いな。これじゃ長く続けるのも難しいのかな?