ハチミツとクローバー5巻

この5巻は、花本先生の名言やら、
ラストへつながる伏線があったりで、
中々探り甲斐のある巻です。


花本:「努力する」か「諦める」か
     どっちかしかないよ
     人間に選べる道なんて
     いつだってたいていこの
     2つしかないんだよ


と、山田さんに諭しておいて、
モノローグでは、


このときひとつ嘘をついた
3つあったんだ
選択肢はほんとうは
2つしかないと信じていた方が
道はひらけるから
3つめの答えを僕は
口に、しない


と語っている。多分、花本先生は、
3つ目の選択をしたんだろうけど、
その内容は明かされないまま、謎のまま。
最後まで読めば幾らか推測はつくかな。


で、こっちは花本先生のエンドにつながる伏線。




丹下先生:どんなに可愛がっても生徒は卒業してゆくばかり
      見送るだけの人生じゃ

         (中略)

      いったい教師というものは・・・
      永遠に卒業できない
      学校の亡霊のようなものなんだろうかの?
      なぁ、そう思わんか


丹下先生が花本先生に言った言葉。
これは教師全般に言えることじゃなくて、
花本先生が教師をしている理由からして、
丹下先生が、花本先生にピンポイントで
言った言葉なんだと思う。
ここはお前のいるべき場所じゃない、ってね。