実写映画版・最終兵器彼女

TSUTAYAで借りてきた映画実写版・最終兵器彼女を見た。
作品の性質からして実写化には向いてないのはわかってたし、
舞台となった小樽での初日動員数が50人くらいだったという、
ある意味“伝説”を作ってしまった作品だ。


コミックスにして全7巻と、長くはないけれど、
2時間でまとめてしまうには少々無理がある尺だ。
大幅なカットや多少のストーリー改変は、まあいい。
実写映画化するにあたってそればかりは仕方がない。
役者の年齢が高校生を演じるには辛い年齢である、
そこも目を瞑ろう。若い役者でも大根じゃ意味がない。


そういう諦めを前提にしても、素面ではみれたもんじゃなかった。
冴えない女優、俳優がイモくさい演技を延々とする上に、
演出もイマイチで、役者達の動きに現実味が全く出ていない。
おかげで作品に集中できず、ちゃんと演じきれるか心配するばかり。
こういう場面に直面してもこんな反応はしないだろ…とか。
B級らしさを全く隠そうとしないB級っぷりには頭が上がらない。
加えて安っぽいCGが画面を覆うと同時に笑いのツボをつついてくる。
丁度、コスプレ・パロディ専門のAVメーカーであるTMA
ドラマパートを見せ付けられている感じ。これがしっくりくる。
TMAの方がセッ○スシーンがあるだけまだマシ、というレベル。


正直に言うと、そういう突っ込みばかりいれていたので、
肝心の本編を把握することをすっかり忘れていた。
どういう風に纏め上げられたのかまったくわからなかったが、
あのとってつけたようなラストシーンは、いらなかった。
主人公が凄く苦労した感を出したかったが為の演出だろうが、
逆にそれが見え見えで余計にチープに見えてしまった。


一言で言うなら、苦痛。
ちせ役も可愛くないし誰だよこ、と思ったら前田亜季だった。
えぇー…?昔見たときはもっと可愛かったはずだけど…。
シュウジ役はというと窪塚俊介という俳優、気象予報士
誰だよ…と思ったがその名前を見てひっかかるものがあった。
あの眉の感じ、そして目つき、そして窪塚。もしかして…?
Wikipediaを見てみると案の定、窪塚洋介の弟だった。
弟も俳優やってたんだ…。さすが、雰囲気は凄く似てる。
ただし窪塚洋介の方がキャラ濃いしイケメンだ。
弟はまだ出演作品も少ないみたいだし、売れてないのかな?


んなこたーどうでもいい!
結論、実写版最終兵器彼女は想像通りのものでした。
仮にTVドラマ化して1クール放送したとしたら、
漫画通りのストーリーは描けたかもしれないけど、
あのCGじゃな…。なんにせよ酷い代物だった。


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ジャケットからしてすごいよなぁ…。