秋の夜思ひ耽るデジタルオーディオプレイヤー

iPod classicさんがお亡くなりになられた。


去年の4月から使い始め、同年11月に故障。
保証期間内だったので新品と交換してもらってから一年が経とうとしていた。



つまりiPod classicに乗り換えてから一年と半年しか経っていないのに、
もう2台おしゃかにしてしまってるということだ。
これは僕の使い方が悪いのか、それとも…。



今回の故障パターンは、
iPodが突然、音楽データを音楽として認識しなくなった
・使用領域が80GB占めている状態なのに「ミュージックがありません」の表示
・PCに接続するとWindows上ではデバイスとして認識、iTunesには表示されず
・PC側でipodの接続を解除すると「接続を解除しています」のままフリーズ
・数分放置すると勝手に再起動されアップルのロゴが表示される
・さらに数分放置すると全ての設定がリセットされ言語設定画面へ



普段通りiPodの同期が終わったので接続を解除したらこの状態になってしまった。
だから原因は物理ダメージではないんだろうけど…、突然壊れるとか怖すぎる。
DAPが2年内で2回も壊れるとか流石に初めての経験なので、
「もしやHDD式のDAPは壊れやすいのか」という疑問が頭を過ぎった。
以前使っていたメモリ式のDAPはどれも新しいDAPに乗り換えるまで
使い切ることが出来たし、多少のバグは起きても深刻な不具合はなかった。



さてこのipod classic
Appleに送りつけても保証が切れてるため修理に1万円くらいは必要らしい。
1万円払ったって良いけど、このペースで壊れるのかと思うと躊躇いが生まれる。
だったらもう少し出していっそ新しいDAPを買おうって気にもなるもんだ!



というわけで吟味。
もちろん理想は大容量だけども、iPod Classicの160GBに適う機種なんてそうない。
まだ自分の手持ちのCDすべてをmp3化していない状態で、
お気に入りの曲やアルバムをざくざくと突っ込んでいるだけで80GBに達していた。
このペースでmp3ライブラリを充実させていくなら160GBですらあっという間だ。


しかし背に腹は変えられぬ。HDD式はもう怖いのだ。せめて64GB。
元々ipod classicにはそんな好きでもない曲も入れていたりしたので、
(例えば手持ちのマッドリブ作品は全部突っ込む!とかそういう入れ方ね)
本当に好きな曲だけに絞れば64GBくらいにまとめられるだろう。



しかし、64GBのDAPを一通り見たが、高い。
例えば天下のSonyのAシリーズ。


SONY ウォークマン Aシリーズ 64GB ブラック NW-A867/B

SONY ウォークマン Aシリーズ 64GB ブラック NW-A867/B


64GBモデルでお値段現時点で26,452円。iPod classicが買えちゃう…。



あと64GBモデルがあるのはAppleiPod touchシリーズ。


Apple iPod touch 64GB MC547J/A

Apple iPod touch 64GB MC547J/A


こちらもお値段にそう差はなく27,480円。
ちなみに新型の第5世代は33,800円。どっちにしても手が出ない。




思った以上にDAPの64GBモデルは値が張った。
昔と比べ価格に対する容量はインフレしてるし、
(現に今は16GBモデルのDAPが7000円くらいで買えたりする)
64GBモデルも1万円台で買えるんじゃないか!と思ったのが甘かった。


じゃあ32GBモデルなら!と思い調べてみたが目くそ鼻くそ。
それでも2万円前後するし、16000円と安めのソ○ー製の奴も見た目がダサい。


そして16GBまで敷居を下げると一気に選択の幅が広がる。
が、しかし16GBじゃ足りないのだ…。
iPod classicの前にCreative ZENシリーズの16GBモデルを使っていたが、
その日の気分に合わせて毎日のように中の曲を入れ替え、
突然「あの曲が聴きたくなった」と思っても消した後だったりして。
外部ストレージとしてmicroSD16GBを指しっぱなしにしていたが、
それでもまるで容量が足りなかった。


だがCreative ZENシリーズは大好きだ。
インターフェイスもクールでカッコイイし、ipodと違い細かい設定も弄れる。
Creative ZENが大容量の製品を出していたらipod classicなぞ買わなかった。
そのくらい好きだった。


というわけで久々にCreative社のホームページへ飛び、
ZENシリーズに目を通した。…なんてことだ!
ZENシリーズの新作らはiPod touchiPod nanoの影響を受けたような外観で、
それはまるで三流メーカーの生き残りをかけた狡い手のように思え愕然とした。


それでも何かを期待し、僕は製品の詳細を開くことにした。
ZEN touch 2、16GBモデルがアウトレット価格で現在9800円。
http://jp.store.creative.com/products/product.aspx?catid=685&pid=20599
価格と容量だけ見ると悪くない、が究極の地雷「Android搭載」の文字が。
最新の電子製品ならまだしも、2010年時点でのAndroid搭載製品なのだ。
しかもタッチパネルは感圧式。一昔前の僕なら満足していただろうが、
今はiPhoneを日常的に触っているのだ。
今更感圧式を触っても操作性にストレスを感じてしまうだろう。
そもそも、音楽を再生するだけならアンドロイドなぞいらんのだ。
これはマルチメディアプレイヤーとして使うのが正しいのだろう。


というわけでZENシリーズを見ていたけどろくなものがなかった。
かろうじてZEN X-Fi2がよさげかな?と思ったけど、
どうやら今は32GBモデル、64GBモデルの販売は行っていないらしく、
さらにレビューによるとファームウェアの安定性に不安を覚えるとのこと。
あれ、これだったらいっそAndroidでも…って気にもなってしまう。



Creative社の製品だけは自分にしっくりきてたんだけども、
いざあれこれ触ってみてから一周して戻ってみるとわからないものね。


この結論から導き出された結論、それは。



新世代のiPod nano買っちゃおうかなー。



なんというか16GBまで敷居下げちゃうんなら、
静電式タッチパネル搭載で12800円とかのが絶対良い。



そうそう、
iPodが動かなくなってからiPhoneで音楽聴いてるんだけども、
iPhoneの音楽プレイヤーかなり使いやすくて良いね。
タッチパネルサクサク動くからスムーズに選曲できるし、
アートワークがでっかく表示されてかっこいい。
どうにも従来のipodに採用されてるあのホイールに慣れないのよね。


もうiPod持たずにiPhoneオンリーでスマートに生きるか!
とも考えたけど、やっぱり音楽聴き始めると余計にバッテリー食うし、
とても現実的じゃないなと。やっぱり音楽プレイヤーは別に持っておきたい。
そもそもiPhoneの容量の残数が9GBもないから曲もそんなに入れられないっていう。


iPod nanoなら邪魔にもならないし良いかなーと思ったけど、
やっぱり容量が16GBじゃ…。かといってiPod touchは高すぎる。


そうやって悩んだまままた夜が終わるのだ。



Apple iPod nano 16GB スレート MD481J/A <第7世代>

Apple iPod nano 16GB スレート MD481J/A <第7世代>