僕らが生きるために

たった一度しかない貴重な人生だけども、
その人生がその人のものである限りどう使おうが勝手だけども、
ただエロ画像を集めることに時間を浪費するのは勿体無いと思うのだ。


しかし、ある男が1時間みっちりとエロ画像を集めたとしよう。
そのエロ画像をまとめたzipを有料で、例えば750円で配布したとする。
さて、これを買う人が果たしているのだろうか。可能性はなくはないだろう。


例えば手軽に大量のエロ画像を手に入れたいと願う多忙な人には、
この1時間かけて集めたエロ画像集に750円払う価値があると思うかもしれない。
例えば大量のエロ画像が欲しいが情報弱者であるが為に集め方がわからない、
そんなエロい人にはこの大量のエロ画像集に750円の価値を感じるかもしれない。


そうやってもし、このエロ画像zipが1つでも売れたら?
ある男にとってのその「エロ画像を集めた時間」は時給750円に昇華される。
もしもこのエロ画像zipが2つでも売れたら?
ある男にとってその「エロ画像を集めた1時間」は1500円を生み出したことになる。
こうやって無駄だと思われていた「エロ画像を集める」行為は、
その男にとってビジネスと成るのだ。


時間が山ほどある人、若しくはネットに強い情報強者、
所謂自分自身でエロ画像収集スキルを持っている人にとっては、
この1時間かけて集めたエロ画像zipというものに750円の価値を感じないだろう。
しかしこうして1つでも売れてしまえばそれは時給750円の仕事になるのだ。


他人が求めているものを、自分の持っているスキルで埋め合わせる。
その対価としてマネーを得る。これがサービスというビジネスの基本だ。




…とかそんなことを考えてやっぱり飽きた夜中の3時。
みんなは実際にこんなことしちゃだめよー。
ネットに落ちてるものを拾って勝手に売ったら犯罪だからね?
そもそも自分に権利のないものを勝手にネットに上げるのもダメだからね?
この「ネットに上げる」という行為のハードルが低すぎるせいで、
罪の意識ってのがどうにも育たない気がする。
いや、そもそもそれを"罪"としてしまうこと自体が間違いなのか。
少なくとも僕は音楽に関してはそう思う。


例の法案だとマッシュアップやリミックスの文化が廃れちゃうよねー。
そういうブートでのし上ってきたアーティストとかいるわけじゃん?


ってのは考えすぎかしら。
少なくとも僕は作りかけのマッシュアップを完成させ、
ネットに上げようって気にはならなくなった。
いや、もともとネットに上げちゃダメなんだけどね…。


いつだったか、マッシュアップYoutubeにアップしたら
「この動画は○○○レコーズの楽曲を使用しているため、
音声の公開を停止しています」みたいな表記が出て、
実際にその動画を再生してみたら、動画は流れるけど無音。
なんてこともあったからなー。こわいわあ。
というかアップロード完了と同時にその文字が出たんだけど、
これってどういうシステムになってるんだろう?
権利者が速攻で通報したとか?だったら動画ごと消えるもんな。


つまり、マッシュアップも犯罪です。
つらい。