夜桜四重奏
夜桜四重奏1〜4巻 / ヤスダスズヒト
まずは表紙から。キャラクターが抱えている楽器について。
1巻ギター、2巻キーボード、3巻ベース、4巻ドラムス。
そしてタイトルは四重奏。これだけの要素が揃ってるから、
てっきりね、音楽が絡む漫画だと思ってたんだ。
でも音楽全く関係ありません。でも面白い!
妖怪との共存を目指した町のお話、かな?
妖怪を元いた世界へ戻す『お役目』の人がいるんだけど、
妖怪が戻りたくなくなるくらい居心地の良い町だそうで、
主人公達はその町づくりをする、寄り合い?みたいなもん?
でも妖怪のいる世界と現世を繋ごうとしてる人がいる、
それを何とか防ごうと主人公達は奮闘するのでした…と。
コメディタッチがほど良くてくどくもなく楽しめる感じ。
ヒメのキャラが良い。すごくつんつんしてるんだけど、
おなかが減るとおなかが空いたと子供のように泣き喚く。
ツンデレ、というよりもツンデレの新解釈、っていうのかな。
居眠りを指摘され「あんたの為に寝てるんじゃないんだから!」
という何処を狙ったのか大暴投発言もこれまでになく新しい。
でも言霊使い・眼鏡っ子ことはが最強だと僕は思う。
言霊使い、ってのは言った物を具現化させる能力。
「氷」「壁」「棒」とか簡単なものならすぐ出せて、
複雑なものも辞書登録しておけばすぐに出すことが出来る。
例として作中使用したものは、FLAK36 88ミリ砲。ドイツ製。
この渋いチョイスがなんともたまらない。
アオちゃんはー…3巻、新町長戦でのサテライトの描写がかっこいい。
そんなこんなで戦闘シーンも見せ場があって楽しめるんだよなー。
特に好きなシーンは、主人公が刺されて倒れた瞬間、
全員ブチギレ総攻撃シーン。これはたまらなかった。
ヒメ以外全員無言で襲い掛かるのには気迫を感じる。
怒りの沸点に達する描写がスピーディーでいいね。
あんまりストーリーには関与してこないけど、
ロケットモンスターのヒダギュウが可愛い。