束の間vol.5

heavyさんと街でナンパしてきました。
そこに中学校時代の同級生が通りがかり、遠くから、
憐れみの視線を向けられたが、それは至極当然のこと、
僕が彼女の位置にいたなら彼女と全く同じことを思っただろう。
僕は「オーディション、募集!」と書かれたビラを配っているのだ。
白黒印刷の。そして僕は手書きのでっかいPOPを抱えている。
さらに隣にはheavyさんだ。胡散臭いことこの上ない。
しかも中学校時代の同級生とはいえほとんど交流はなく、
多分話したことすらないんじゃないかな、会うのは5年ぶりくらい?
この状況を弁解すべく、僕は彼女のそばによって声をかけた。


「Hey!カノジョ!可愛いね!
 今度映画のオーディションするんだけど、良かったら来ない?」


決まった。
同じ中学校だった、話したこともない女の子にかける初めての言葉としては、
最悪の結果に落ち着いたんじゃないかな。


まあ、んなこたぁどうでもいい。こっからが本題!


夕暮れpresents/束の間vol.5!!
ゲストはART OF VIBESのタキラッチさん!


SUPPON RECORDSのラプタさんの緊急参戦もあり、
MCのライブ中心のイベントになっていてものすごく熱かったです。
僕が出てたらあと15分くらいライブ時間が多くなったんだろうなあ。
といっても、前半はJINGと一緒にキャッシャーをしていたので、
見ることが出来ませんでした。南部とかDISTEEのショーケースだね。
ああ、久しぶりのHackのライブも見たかったなあ。畜生。
このキャッシャーって厄介だなあ。その間ライブを観れないんだから。


参加者の方々のバイブスに圧倒され、良い刺激をギンギン受けて、
僕は、あの熱いステージで歌えなかったことの鬱憤を晴らすが如く、
最後のオープンマイクでは真っ先に、一番にマイクを握っていた。
もうこれはMCの性分、というより本能に近い物があるんだろうなあ。
昨年MCというものについていけなくなり、MCを辞め吟遊詩人に転向するも、
今年2008年に入るとまったく詩を綴ることもなく読み上げることもなく、
熱も冷めたか、いや、正直に言うと音楽をやりたくなかったんだ何も、
そう思ってフラフラとここまできたけど、僕の左手はマイクを掴んでいた。
別にフリスタがしたいわけじゃなかったんだ、ラップがしかったわけでもない。
だけど、ただ、僕の魂と体が自然とマイクを求めていたんだ。
これがまた不思議な感覚なんだよなあ。本当にやりたいわけじゃないのに。


タキラッチさん、DJハヤトさん、ラプタさんに触発され過ぎたんだろうなあ。


こんな調子だから、多分僕は一生、MCなんだとおもう。
僕の棺桶には渡し銭はいらない、ペンと紙と、そしてマイクを入れてくれ。


大阪って物凄く怖くてラフなイメージがあったんだけど、
そんな薄っぺらい妄想なんて吹っ飛ばされるくらいに、
タキラッチさんは優しい方でした。皆さん良い人でした。
ハヤトさんとラプタさんの絡みは客観的に見てて面白かったです。


ハヤトさん「そういやうみねこっておもしろいん?」
DAM-T「いや、僕は未開封で持つタイプなんで」
ハヤトさん「2枚買えwそして片方開けてプレイしろよw」


皆さんお疲れ様でした。最高の一夜でした。ありがとう夕暮れ。